ねこ

f:id:kyarim:20161019185350j:image

13年飼ったねこが死んでから3ヶ月経とうとしています。写真は1歳になったときのねこ。

 

今年の6月くらいから元気がなくてごはんも食べなくて、また尿路結石(1回なったことがあった)になったのかなって思って動物病院に連れていったら2回目くらいでお腹のほうに癌が見つかって、それから次第に全然ごはんも食べれなくなって動物病院の先生に教えて貰ってスポイトでなんとか栄養剤と水をあげていました。

お腹が腹水でぱんぱんになっていて先生に注射で抜いてもらったときに、癌の組織細胞?を調べてみたら抗がん剤や手術で治せるかもしれないって言われたけどかなりの苦痛を伴うらしいから1週間猶予を貰って家族で相談した結果、もう自然にさせてあげようってことにした。体重も9kgあったのが(体が異常にでかいだけで肥満ではない)、病院に連れていく度に減っていって最後には5kgになった。もう1匹後輩のねこがいてめちゃくちゃ甘えんぼの甘ちゃんなんだけど、あんまり近寄らないようになった。たぶん甘ちゃんなりに気を使っていたんだと思う。(あとで先生からねこにはそういう習性があるって聞いた)

 

ねこは人間に比べて成長が早いぶん、癌の進行も早いらしい。癌が見つかって、それから死ぬまで本当にあっという間だった。5月が終わる頃に、ねこが死ぬなんて思いもしてなかった。去年の写真とか見返してても不思議で、何が原因で急に癌になったんだろうって考えるけど全然分からない。あと、死んだねこはペットショップで購入した血統書付きのアメショーだったんですが、混血じゃないぶん体も弱いらしいです。そこら辺にいる野良猫のが色んな血が混ざっていて強いらしい。よくわかんないけど免疫力の問題なのかな。知らなかった。

 

それで7月の終わりに、同じくねこを飼ってる小学校からの友達が遊びに来て多分最期のお別れだからってよしよししてもらった。この子のねこも癌になって、あと他のねこも最近死んだので色々相談に乗ったりしてもらった。ペット霊園のこととか遺骨のこととか。

 

で、ねこが死ぬ最期の夜に家族が誰もいなくなってねこと2人っきりになったのを見計らって出会った時のことから今までのことをねこに話した。その時にはもうねこも全然動けなくて、起き上がるのもやっとだったから聞いてたのか分かんないけど。すごく体がだるかったんだろうな。それで話してるうちに私も初めてわんわん泣いちゃって鼻水がいっぱいねこに付いてごめんねええええってなった。その日一緒に寝てあげたかったんだけどそのまま自分の部屋で寝た。

 

翌朝の6時に目が覚めて、同時に親から電話がかかってきて(家がアパートなんですけど1室借りて住んでる)、ねこが死ぬかもしれないってなって急いでねこの所に行った。ふわふわのねこ用ベッドの上でもう息もしてるかしてないかの状態で、ありがとうって泣きながらよしよししながら最期を看取りました。死んでしばらくしてから肉球がすごく冷たくなったのを覚えてる。ペット霊園に電話したらすぐに来てくれるとのことで一安心。近所の商店街の花屋さんに行って、白い菊の花を買ってきて添えてあげて、本当に最期のお別れをしてからバイトに行きました。

 

その後バイト中にお母さんからLINEでねこのお葬式の様子が送られてきてちょっとクスってなった。まさかお葬式までしてくれるとは思わなかったから。しかもかなり豪華なお葬式でした。次の日にはちっちゃい骨壷に入った遺骨が届いて今リビングの部屋に置いています。

 

ねこが死んでから数日間は夜泣いていたけど最近は大丈夫です。でもたまに思い出しては涙ぐんだりしてしまう。毎晩ネットで「ペット 会いたい」って検索かけたりしていた。なんか、私が死んだ時にあの世でねこが虹になって?1番に駆け寄って来てくれるらしいです。それ知ってから死ぬのがちょっと楽しみになった。

 

ねことは13年と短いような長いような微妙な時間だったけど、今私が23歳なので人生の大事な時期を一緒に過ごした特別なねこに代わりありません。小学生の時にねこを主人公にした絵本をつくってなんとか賞を取ったり、中学生の時に拾ってきたもう1匹のねこの面倒を見てくれたり、学校と親とのことで悩んだ高校生の時には毎晩添い寝してくれたり(寒かっただけかもしれないけど)。大学生の時は、デブでブスで黒くて優しい気遣いができる人間ぽいねこって言って色んな人に見せてました。 それで大学を卒業して就活をしてた矢先にねこが突然いなくなって、今に至ります。とても人間みたいなねこだったから、家族がひとり減った感じ。でもねこのことを考える時間が減ったぶん、やっと最近他のことを考える時間が増えてきました。それは良いことだと捉えます。もう1匹いるねこが寂しそうなのが見ていてちょっと悲しいですが。

 

 

長々と書いたけど、書き残したかったことは一通り書けたので終わり。